赤かぶ検事の名推理 『京都祇園祭 宵山の殺人』より ☆☆

『京都祇園祭 宵山の殺人』 著者 和久 峻三


テレビドラマでお馴染みの赤かぶ検事シリーズ。

実は、おじさん、このシリーズを読むのは初体験である。

何故か、テレビを観るだけで満腹と言う感じがしていた。

それだけ、初代主演者の今は亡きフランキー堺さんのアクの強い演技がはまっていたのかもしれない。

おじさん、ふと懐かしさも覚えて、ともかく、読んでみることにした。

さすがに、著者が現役弁護士だけに、法廷闘争のやり取りには、真に迫るものがある。

今回は、偽装痴漢事件から始まる殺人事件。

痴漢事件に関わる微妙な検事と弁護士側のやり取りが勉強になった。

いやもう、痴漢事件の立証がこんなに難しいものなのか、おじさん、思いもしなかった。

この小説での犯人立証の微妙なやり取りはスリリングだった。

こうした案件の法廷傍聴は最も楽しめるのではないかと不謹慎なことを考えた。

ところで、この小説では、痴漢事件は、やがて、高級コールガール組織の奥深い闇を引きずっている事が明らかになり、次々に殺人が殺人を呼んでいく。

ここで、赤かぶ検事の名推理が発揮されることになる。

やはり、おじさん思うに、このシリーズの醍醐味は、トリックそのものの意外性ではなく、法廷でのやり取りの面白さにあると思う。

まあ、この辺は、きっとテレビドラマより、小説で読んだ方が楽しめるだろう。

とにかく、事件の結末は実際に読んでもらうとして、おじさん、この本を読んでみて、妙な違和感をずっと感じていた。

どうも、その理由は、赤かぶ検事の名古屋弁にあるようだ。

著者は大阪生まれらしい。

今回の小説の舞台は京都。

にも拘らず、小説の会話が関西弁ではないのだ。

その上、主人公の赤かぶ検事だけが極端な名古屋弁ということになる。

どうも、この辺が馴染めない。

違和感がある。

おじさん考えるのだが、純粋に関西弁を使いこなした推理ミステリー小説を読んでみたいなと言う気がしている。

結構、関西出身のミステリー作家は多い。

そんなミステリー小説、あったかな、もし、気付かれたら、ご一報あれば嬉しいんですが…。

  ※ヤフーブログにて 2016年4月14日 アップ

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