東大の歴史を知って、東大を受験しよう 『天皇と東大』より ☆☆☆

『天皇と東大』 著者 立花 隆


何とか、読み終えた。 フー…

1,600ページにも及ぶ上下2巻。

立花隆さん、よくぞ、書いたり!

文芸春秋に、7年間、連載されたものを2冊の本にまとめたという。

どうりで、長いはずだ。

おかげで、古本屋の商売は一時休止の状況。

きっと、万引きにもあっていたかと思う。

この本は、明治から終戦までの歴史を、天皇=国体(国民体育大会ではない)

と言う戦前の悲劇の温床になったイデオロギーを核に、東大の果たした役割、つまり、当時の東大の教示や学生たちの動きを通じて、克明に資料を当たり、時系列にまた、事件簿的に描いていったものである。

御馴染の人物の名前も出るし、全く聞いたこともない人物も知らされる。

いかに、東大に関わる多くの人物が、この日本を動かし、結果的に、カタストロフィーに追い込むことになったかの経緯が手に取るように分かる。

面白い視点からの歴史書として、歴史嫌いの方も興味を持って読み進めることができるだろう。

松本清張の昭和史などがお好きな方なら、この本はたまらないと思う。

そこで、この本の内容だが、これは長すぎて書けないが、いかに、様々な人間とその思想が存在するか、これは良し悪しは別として、圧倒されてしまう。

そう、歴史は、莫大な人間の思いと生活の総和なのだ。

あんがい、歴史の流れを変えるきっかけは、ごく簡単と思われる事件や人物の活動であったりする。

この転機が面白いし勉強になる。

そして、東大は、さすが、日本の最高学部の頂点に立つだけに、歴史を変える事件や人物を輩出する。

これは、東大が凄いと言うのではなく、東大と言う学校の持つ、国家や行政に対する一体感…まさに、不可分のごとき関係が、東大を部隊とし、そのキャストを集めるのだろう。

歴史は、事件より、人が面白い。

演じるキャストの出来が歴史を決める。

やはり、トップの大学には、最高のキャストが、そういう意味で集まってくるのだろう。

と、そこで、東大受験の参考書をあさっているお客さん。

あなたは、東大の歴史を知っておられるのか?

そして、その伝統を作ってきた人たちを知っておられるのか?

知った上で、何を目的に東大に入りたいのか、考えてもらいたい。

社会的レッテル作りや高級官僚への自動エスカレーターに乗る為に、言わば、受験の苦労と将来の楽チン人生を秤にかけて、東大を目指すのなら、考え直した方が良い。

東大とはこんな学校なのだ。

必死で読めば、3日もあれば読めると思うから、まず、受験参考書を読む前に、是非、読んでみて!

それでも、東大を目指すのなら、立派なものだし、大いに応援したい心境になる。

東大受験参考書は、この際、50%引きにしよう。

  ※ヤフーブログにて 2009年8月19日 アップ

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