物づくり大国を築いた若き一流の技術者たち 『技術者たちの敗戦』より ☆☆☆

『技術者たちの敗戦』~著者 前間(まえま) 孝則  ちょっと前になるが、新田次郎さんの『芙蓉の人』をこの古本屋で取り上げた。 明治28年、富士山頂の越冬観測に挑戦した野中到(いたる)、そして、その快挙を支えた妻 千代子の物語だ。 その時、おじさん思ったのは、明治の女性のしたたかな強さだった。 文学でも同様だ。…
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近いのに遠い国 『国境事変』より ☆☆☆

『国境事変』 著者 誉田 哲也  いやあ、日韓関係はどうしてここまで揉めるのだろうか?  おじさん、この古本屋で、政治的なやり取りに首を突っ込むつもりはない。 だから、どちらかの肩を持つつもりもない。 だが、はっきり言って、今回の揉め事の多くは、韓国側に非がある。 近代国家は、国と国との約束が成されれば…
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オレオレ詐欺が進化する理由 『勁草(けいそう)』より ☆☆☆

『勁草(けいそう)』 著者 黒川 博行 いやはや、おじさん、どうも自信がぐらついてきた。 絶対、特殊詐欺(オレオレ詐欺)などには引っ掛らないと思っていた。 ところが、この物語を読んで、その詐欺の実態の巧妙さを知り、これは、何も高齢者に限った問題でないことが分かった。 危ない! 過信は禁物だ。 誰も…
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日本再生への提言 『資本主義はなぜ自壊したのか』より ☆☆☆

『資本主義はなぜ自壊したのか』 著者 中谷 巌 どうも日本の社会は、方向性を失って迷走しているようだ。 言ってみれば、このことは、日本社会に留まらず、全世界的に寄るべき価値観を見失いつつあるかも知れない。 いやいや、いつの時代でも、本質的に、そんなものはないのかも知れない。 どんどん社会を取り巻く環境は変化し…
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さあ、漕ぎ出そう! 『映画/がんばっていきまっしょい』より ☆に関係なし

『映画/がんばっていきまっしょい』  ※1998年公開 日本映画 後悔、後悔!  おじさん、先回紹介した宮部みゆきさんの『過ぎ去りし王国の城』のように、パラレルワールドを少しいじくって、自身の青春をもう一度取り戻したくなった。 いやはや、取り分け取り戻したいのは、高校時代の3年間だ。 以前にも書いたことがあ…
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自分のパラレルワールドを覗きたくなる 『過ぎ去りし王国の城』より ☆☆☆

『過ぎ去りし王国の城』 著者 宮部 みゆき  いやあ、SF小説でよく登場するパラレルワールドと言う概念を信じることができるだろうか? 今、おじさんたちが存在している世界と同時に、全く別な筋書で進行する世界が並行して存在すると言うことだ。 いやまあ、その数は無数に考えられる。 またまた考え始めるだけで、気が遠の…
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先住民にとって非情なる略奪者 『マゼランが来た』より ☆☆☆

『マゼランが来た』 著者 本多 勝一  おじさんたちは、中学の世界史の教科書で、コロンブスはアメリカ大陸を発見し、その後、マゼラン(マゼラン艦隊)は初めて西回り世界一周を成し遂げたと教えられた。 おじさんをはじめ、まだまだ疑いを知らないウブな少年たちは、これらのことを、世界史における輝くべき偉業として受け止めた。 …
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大阪的雰囲気満載 『道頓堀の大ダコ』より ☆☆☆

『道頓堀の大ダコ』~鍋奉行犯科帳~ 著者 田中 啓文 どうして、浪速を舞台とする時代劇はこうなってしまうのだろう。 いや、この独特の雰囲気は、やはり、作者が関西出身で、かつ、在住しているからだろうか?  いやまあ、これ程までに、大阪と言う土地柄におもねなければならない理由は何だろう。 登場人物のキャラクター設…
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かけがえのない残された日本の自然 『森の歳時記』より ☆☆☆

『森の歳時記』 著者 河合 雅雄  なるほど、おじさんたちは、「自然」と言えば、豊かな森林地域をイメージする。 しかし、考えてみれば、本書の著者が前書きで指摘しているように、自然とは、そこに生きとし生けるもの全て森羅万象の営み全体を指すものだろう。 森林に暮らす動物や鳥たち全てが、自然と言う大きなシステムに組み入れ…
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明治の女性の気骨に学ぶ 『芙蓉の人』より ☆☆☆

『芙蓉の人』 著者 新田 次郎  おじさんは、小学生の頃、課外活動で気象部員であったことを、まず書いておきたい。 然ながら、当時、本当に人気のないクラブだったことは、ご想像の通りだ。 何しろ、校庭横の農園の中に据え付けられている百葉箱に日参して、気温と湿度、それに風力を記録するのが主な活動内容だった。 だから…
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一人の人を思い続ける切なさ 『秒速5センチメートル』より ☆に関係なし

『秒速5センチメートル』 アニメ映画監督 新海 誠  2007年 公開  …… 「ねえ、秒速5センチなんだって。」  「エッ、何?」  「桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」  「ふーん。」    ……   【冒頭のセリフより】 桜が舞い散る時、その花びらが、そよぐ風に身…
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特殊能力は要らない 『鳩笛草』より ☆☆☆

『鳩笛草』 著者 宮部 みゆき  どうも超能力者というのは、思ったほど楽ではないらしい。 以前、筒井康隆さんの『家族八景(七瀬シリーズ)』を、この古本屋で取り上げたことがある。 人の心が読める少女が主人公の物語だ。 もう、一年ほど前になるかも知れない。 覚えておられる人もいるだろう。 いやまあ、人…
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余りにも爽やか過ぎる主人公 『神様のカルテ 0』より ☆☆☆

『神様のカルテ 0』 著者 夏川 草介   …… 人間にはな、《神様のカルテ》と言うものがあるんだ。 何ですか?  冗談かと思ったが、大ダヌキ先生は、あくまで泰然たる態度だ。 神様がそれぞれの人間に書いたカルテって言うものある。 俺たち医者は、そのカルテをなぞっているだけの存在なんだ。 声も…
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未解決事件の被害者家族たちにとって 『時効廃止論』より ☆☆☆

『時効廃止論』 著者 毎日新聞社会部 おじさん、いつも思うのだが、あまりにも世の中の進むスピードが速いため、日々の出来事が、まるで、車窓から目前の風景を眺めるように、どんどん目の前から飛び去って行くような気がしてならない。 あんなに騒いでいたのに、もう1ヶ月程も経てば、すっかり話題に上らなくなる。 大騒ぎだった安倍…
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明快に生きる美人刑事に喝采 『インデックス』より ☆☆☆

『インデックス』 著者 誉田 哲也  おじさん、姫川玲子シリーズは、それなりに読み込んでいる。 こっそり言うが、数多ある警察ミステリーの中で、結構、お気に入りのシリーズだ。 実はタイトルに挙げた本以外にも、立て続けに、ここ一ヶ月間で数冊読んでしまった。 まあ、映像化もされている誉田哲也さんの人気シリーズだから…
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談合の恐るべき実態 『状況曲線 上・下』より ☆☆☆

『状況曲線 上・下』 著者 松本 清張  いやあ、まさに典型的、いや、古典的と言ってもいい、「政治家・企業・コンサルタント」の三つ巴の汚職の構図が描かれている。 まあ、社会派松本清張さんの面目躍如たる世界だろう。 つい最近も、リニア新幹線の工事など、談合が明るみに出て話題になった。 今も昔も、仕事を取ってしま…
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今どきの今だけの付き合い 『今だけのあの子』より ☆☆☆

『今だけのあの子』 著者 芦沢 央 (あしざわ よう) 奥さんからのまた聞きだ。 ヤッフーニュースに書かれていたことらしい。 ある女優が、「最近の先生は、働き方改革が叫ばれる中、子供たちと親しく接する時間まで割り切ってしまう。そのことが哀しい」と漏らしたことが波紋を呼んだという。 いやはや、ネットで強烈なバッ…
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ほのかな光が尊い 『暁のひかり』より ☆☆☆

『暁のひかり』 著者 藤沢 周平  いやもう、藤沢周平さんの小説を読んでいると、人間、生きることの辛さや哀しさが、しみじみと心に迫ってくる。 生きることは、哀しく、切ないものだ。 どうして、おじさんたちの一生は、幸福と不幸に描き分けられるのだろうか? 藤沢さんは、誰のせいでもない不幸を背負って生きざる得ない人…
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情報は、前向きに使うものだ 『誰も教えない この国の歴史の真実』より ☆☆

『誰も教えない この国の歴史の真実』 著者 菅沼 光弘 確かに、著者が巻頭言で言っているように、歴史にはオモテとウラがある。 いやまあ、その時代時代の為政者が作る歴史がオモテの歴史、そして、その為政者に何らかの形で抑圧され、陰に埋もれてしまうのがウラの歴史と言うことになるだろう。 そして、これらの歴史は、単にオモテ…
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ラジオの魅力は大きいぞ 『ラジオのこちら側で』より ☆☆☆

『ラジオのこちら側で』 著者 ピーター・バラカン おじさん、ラジオが元気になってきたような気がする。 ひょっとしたら、おじさんが、只今、ラジオにはまっているからかも知れない。コホン! いやいや、確かに、ラジオは、このネット時代、そのメディアとしての可能性を高めている。 どうも、ラジオと言う媒体は、番組制作のシ…
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