アイルランドから見たイギリス 『街道をゆく 30・31 愛蘭土紀行Ⅰ・Ⅱ』より ☆☆☆

『街道をゆく 30・31 愛蘭土(アイルランド)紀行Ⅰ・Ⅱ』 著者 司馬 遼太郎 再び、司馬さんの作品について書く。 ここしばらく、司馬さんの本に対する書想が多くなっているようだ。 いやもう、とにかく、おじさんは司馬さんの書くものが好きである。 何度繰り返し読んでも飽きることはない。 さて、数回前に、こ…
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船と共に、常に未来を見据えていた 『菜の花の沖 2~4』より ☆☆☆

『菜の花の沖 2~4』 著者 司馬 遼太郎 おじさん、引き続き、司馬遼太郎さんの長編小説『菜の花の沖』を読み続けている。 既に、4巻目読了、後2巻を残すのみだ。 主人公の高田屋嘉兵衛は、江戸時代後期に活躍した廻船問屋である。 淡路島の貧しい農村に生まれ、水夫(カコ/下積み船乗り)から身を起こし、北前船の船頭(…
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愛情さえあれば、子供は自らの力で育つ 『真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者』より ☆☆☆

『真夜中のパン屋さん5 午前4時の共犯者』 著者 大沼 紀子  いやあ、この『真夜中のパン屋さんシリーズ』を読むのは久しぶりだ。 実は、おじさん、このシリーズは第4巻で終了すると思っていた。 そんな雰囲気が、随分匂っていたのだが、それでも人気テレビドラマシリーズでもあり、何とか続いていくのではという期待もあった。 …
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誇れる人物 高田屋嘉兵衛 『菜の花の沖 1』より ☆☆☆☆

『菜の花の沖1』 著者 司馬 遼太郎  おじさん、何となく、この司馬さんの長編小説を読みそびれていた。 で、今回が初読である。 いやまあ、6巻にも及ぶから、それなりの長期戦になるだろう。 司馬さんファンのおじさんが、これまで、この代表作に手を伸ばさなかったのは、もちろん、かなりのボリュームだという抵抗感もある…
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もっと琉球の歴史を知るべきだ 『街道をゆく6 沖縄・先島への道』より ☆☆☆☆

『街道をゆく6 沖縄・先島への道』 著者 司馬 遼太郎  奇遇だ。 ちょうどおじさんが、この旅行エッセイを読んでいる時、ショッキングなニュースが飛び込んできた。 沖縄の首里城の正殿をはじめ、ほとんどの建築物が消失してしまったと言う。 いやもう、信じられない。 残念ながら、おじさんは沖縄を知らない。 …
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商業デザイナーの苦悩 『紅い白描』より ☆☆☆

『紅い白描』 著者 松本 清張 いやまあ、松本清張さんの作品を手に取るのは久しぶりだ。 タイトルが妙に気になったので読むことにした。 戦後のグラフィックデザイン(商業美術)の勃興期を背景としたミステリー小説だ。 あらすじは、商業デザイナーを夢見る女性グラフィックデザイナーの卵が、とある有名デザイン事務所に就職…
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21世紀に生きる君たちへ 『司馬遼太郎が考えたこと 14』より 

『司馬遼太郎が考えたこと 14』 著者 司馬 遼太郎 つい先頃、『司馬遼太郎が考えたこと 12』のエッセイ集の中の一文を取り上げた。 それは、「一体、人間の進歩と繁栄とは何か?」を痛烈に問いかけた一文だった。 科学技術の果て無き追求の行きつく先は、果たして幸福と言う終着駅に辿り着くのだろうか? それは、人間の…
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団塊世代は、お騒がせ世代!? 『リオ』より ☆☆☆

『リオ』~警視庁強行犯係・樋口顕~ 著者 今野 敏 最近、奥さんと話しをしていると、奥さんは、どうも、50代・60代は、日本を悪くしている真犯人であるかのごとく言う。 まあ、自分がその世代に含まれるから、何だか、今の日本の世相の悪さに責任を感じているのかもしれない。 一方、おじさんはと言えば、もう間もなく、後期高齢…
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復刻版「文春VS朝日」から読み解く 『“朝日新聞の正義”を検証してみよう』より ☆☆☆

『“朝日新聞の正義”を検証してみよう』 著者 小板橋 二郎 おじさん、どうも、マスコミ本来の機能が形骸化してきているような気がしてならない。 確かに、マスコミを取り巻く環境は激変している。 もはや大手の大新聞が、マスコミ報道をぎゅうじれてしまうと言う時代ではない。 もちろん、本書の大新聞の対抗馬として、文春を…
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進歩と言う名の幻想 『司馬遼太郎が考えたこと 12』より ☆☆☆☆

『司馬遼太郎が考えたこと 12』 著者 司馬 遼太郎 おじさん、ずっと、睡眠薬代わりに、司馬遼太郎さんの『司馬遼太郎が考えたこと 1~15』のシリーズを読み続けている。 いやまあ、寝る前の睡眠薬代わりとしては、もったいないくらいに内容が濃い。 一編一編、おろそかにできない示唆や警鐘を含んでいる。 にも拘わらず…
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絵画に塗り込められた情念 『若冲(じゃくちゅう)』より ☆☆☆

『若冲』著者 澤田 瞳子  いやもう、「恨み」とは、げに恐ろしきものなり。 本作品は、江戸時代中期の京都の市井の絵師 若冲(じゃくちゅう)の生涯を描いた物語だ。 若冲の生誕は1719年、ちょうど、田沼意次が権勢をふるっていた頃に当たる。 もう、この頃には、元禄を経て、京都でも商品物流が盛んになり、町屋文化も成…
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誰もがエネルギーに満ちていた時代 『映画/陽のあたる坂道』より ☆に関係なし

『映画/陽のあたる坂道』  ※監督 田坂具隆(ともたか)    1958年公開 まさに、1958年に、しかも、モノクロの映画で、こんな世界が描かれていたとは驚きだ。 「もはや戦後ではない」と言われたのは、1960年である。 それ以前に、まるでハリウッド映画で描かれる富裕層が、あたかも日本に存在するかのような、こ…
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物づくり大国を築いた若き一流の技術者たち 『技術者たちの敗戦』より ☆☆☆

『技術者たちの敗戦』~著者 前間(まえま) 孝則  ちょっと前になるが、新田次郎さんの『芙蓉の人』をこの古本屋で取り上げた。 明治28年、富士山頂の越冬観測に挑戦した野中到(いたる)、そして、その快挙を支えた妻 千代子の物語だ。 その時、おじさん思ったのは、明治の女性のしたたかな強さだった。 文学でも同様だ。…
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近いのに遠い国 『国境事変』より ☆☆☆

『国境事変』 著者 誉田 哲也  いやあ、日韓関係はどうしてここまで揉めるのだろうか?  おじさん、この古本屋で、政治的なやり取りに首を突っ込むつもりはない。 だから、どちらかの肩を持つつもりもない。 だが、はっきり言って、今回の揉め事の多くは、韓国側に非がある。 近代国家は、国と国との約束が成されれば…
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オレオレ詐欺が進化する理由 『勁草(けいそう)』より ☆☆☆

『勁草(けいそう)』 著者 黒川 博行 いやはや、おじさん、どうも自信がぐらついてきた。 絶対、特殊詐欺(オレオレ詐欺)などには引っ掛らないと思っていた。 ところが、この物語を読んで、その詐欺の実態の巧妙さを知り、これは、何も高齢者に限った問題でないことが分かった。 危ない! 過信は禁物だ。 誰も…
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日本再生への提言 『資本主義はなぜ自壊したのか』より ☆☆☆

『資本主義はなぜ自壊したのか』 著者 中谷 巌 どうも日本の社会は、方向性を失って迷走しているようだ。 言ってみれば、このことは、日本社会に留まらず、全世界的に寄るべき価値観を見失いつつあるかも知れない。 いやいや、いつの時代でも、本質的に、そんなものはないのかも知れない。 どんどん社会を取り巻く環境は変化し…
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さあ、漕ぎ出そう! 『映画/がんばっていきまっしょい』より ☆に関係なし

『映画/がんばっていきまっしょい』  ※1998年公開 日本映画 後悔、後悔!  おじさん、先回紹介した宮部みゆきさんの『過ぎ去りし王国の城』のように、パラレルワールドを少しいじくって、自身の青春をもう一度取り戻したくなった。 いやはや、取り分け取り戻したいのは、高校時代の3年間だ。 以前にも書いたことがあ…
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自分のパラレルワールドを覗きたくなる 『過ぎ去りし王国の城』より ☆☆☆

『過ぎ去りし王国の城』 著者 宮部 みゆき  いやあ、SF小説でよく登場するパラレルワールドと言う概念を信じることができるだろうか? 今、おじさんたちが存在している世界と同時に、全く別な筋書で進行する世界が並行して存在すると言うことだ。 いやまあ、その数は無数に考えられる。 またまた考え始めるだけで、気が遠の…
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先住民にとって非情なる略奪者 『マゼランが来た』より ☆☆☆

『マゼランが来た』 著者 本多 勝一  おじさんたちは、中学の世界史の教科書で、コロンブスはアメリカ大陸を発見し、その後、マゼラン(マゼラン艦隊)は初めて西回り世界一周を成し遂げたと教えられた。 おじさんをはじめ、まだまだ疑いを知らないウブな少年たちは、これらのことを、世界史における輝くべき偉業として受け止めた。 …
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大阪的雰囲気満載 『道頓堀の大ダコ』より ☆☆☆

『道頓堀の大ダコ』~鍋奉行犯科帳~ 著者 田中 啓文 どうして、浪速を舞台とする時代劇はこうなってしまうのだろう。 いや、この独特の雰囲気は、やはり、作者が関西出身で、かつ、在住しているからだろうか?  いやまあ、これ程までに、大阪と言う土地柄におもねなければならない理由は何だろう。 登場人物のキャラクター設…
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